カッピングの歴史と発展

★人類最初の治療法とカッピングの誕生
人類がケガや病気を治すために最初に行ったことは、「舌でなめる」ことや「口で吸う」ことだったと考えられています。
蛇や毒虫に噛まれたり、傷が化膿したりした際に、毒や膿を口で吸い出すことで痛みが和らぐことは、経験的に理解されていました。

★より効果的な吸引法の模索
口で吸うよりも効果的な方法はないかと模索する中で、ヒルを使う方法や、さらに進んで火の力を応用する方法が生まれました。
具体的には、牛の角やひょうたんのような壺状のものの中に燃えている枯れ草を入れ、それを皮膚に押し付けると、火が消えて壺が皮膚に密着します。
この方法が口で吸うよりも効果的であることがわかり、これが現在のカッピング(吸い玉)の原型となりました。現在では、ガラス製のカップが多く使われています。

★カッピングの歴史と発展
カッピングは非常に古くから行われていた治療法で、西欧では紀元前1700年頃にはすでに記録があります。
中国大陸では、鍼や灸とともに優れた療法として独自に発展し、現在でも医療現場で広く活用されています。

★カッピングと血液の重要性
健康を保つ上で最も大切な役割を果たしているのは血液です。東洋医学では、ほとんどの病気の原因は血液の汚れにあると考えられています。
血流が滞ると肩や腰に痛みがでたり、首の血流が悪くなると酸素不足による頭痛(緊張型頭痛)が発生することもあります。

★カッピングの働きと効果
カッピングの主な働きは以下の通りです。 * 体内から有害な成分を排出する。* 血液をきれいにする。 * 血行を良くして自然免疫力を高める。

カッピングカップを皮膚から外した際に、独特の悪臭がしたり、カップの中や外した皮膚の部分がぬるぬるしていることがあります。
これは、むくみの原因となる水滴(間質液)や、血液が運び出す老廃物がカッピングの吸圧によって排出されているためです。
老廃物の多くは腎臓で分離され尿として排出されますが、皮膚からも汗や皮脂に混ざって排出されており、カッピングはその排出を促進する効果があります。

カッピングによって血液をきれいにし、免疫力を高めることで、病気になりにくい身体を目指すことができます。

カッピングの歴史と発展

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