どうしてカッピングをするの?

人類がケガや病気を治す方法として、最初に行ったのはどんなことだったでしょう。
「舌どうしてカッピングをするの?なめる」とか「口で吸う」ことだったと考えられます。

蛇や毒虫にかまれたり、あるいは傷が化膿したときに、毒やウミを口で吸いだせば楽になることは誰にもわかっていました。

一方では口で吸うよりも、もっと効果的に吸う方法はないかと考え、ヒルを使うこともそのひとつですが、火の力を応用することを考えました。

牛の角やヒョウタンなど、壺の形をしたものの中に燃えている枯れ草を入れて、皮膚に押しつけると、火は消え壺は皮膚にぴったりとくっつきます。
こうすると口で吸うよりも効果的であることがわかりました。
材質は現在ではガラスが多く使用されています。

こうして誕生したカッピングは、西欧では紀元前3千年ごろにはすでに行われていたという記録があります。
中国大陸では、鍼、灸とともにカッピングは優れた療法として独特の発展をしました。
現在でも医療の現場で盛んに活用されています。

健康を保つ上で最も大切な役割を果たしているのが血液なのです。東洋医学では血液の汚れがほとんどの病気の原因であると言われています。
血流が滞ると肩や腰が痛くなります。首の血流まで悪くなると血液不足で頭痛が発生することが多くなります。いわゆる緊張型頭痛です。

カッピングの働きは体内から有害な成分を排出し血液をきれいにする、血行をよくすることです。
カッピングカップを皮膚から外した時に、ものすごい悪臭がすることがよくあります。
カップの中や外した皮膚の部分はヌルヌルしています。
血液が運び出す老廃物の大部分は腎臓で分離され、尿として排出されますが、皮膚からも汗や皮脂に混ざって排出されています。カッピングの吸圧により大いに助けられているわけです。

血液をきれいに、免疫力を上げて病気になりにくい身体にしましょう。

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