西洋医学と東洋医学の違い

西洋医学と東洋医学が根本的に違うことは誰もが知っていることですが、改めて述べます。

日本の医学は江戸時代まで東洋医学が主流でした。
明治維新で180度の転換を果たし西洋医学に変わりましたが、まだ150年あまりより経過していません。
その前の東洋医学の歴史の方がずっと長いのです。

☆西洋医学、東洋医学のものの見かたの違い

1、西洋医学の見かた
・体をパーツの集合体とみる
機械のように部品の集まりと考え、各臓器を単体で考え細分化して研究し、真実を追求していく手法である。

・劣化したパーツは切り取り、または取り換える
役に立たなくなった臓器や器官は切り取ったり、取り替えればよい。
これが手術の基本的な考えかたであり、命を永らえるようにするが体のバランスはくずれる。

・心と体は別物(心身二元論)
別物であるから心だけ病むことも、体だけ病むこともあり互いに影響しあうことはあり得ない。

・正常値あるいは標準値の範囲から外れると病気
血液検査などの数値がこれであり、基準内であれば健康であり外れていれば病気と判定する。
これはある意味、非常にわかりやすいが人間の体はそれほど単純なものだろうか。

・数値であらわしにくい症状や病気は判断しにくい
正常値の範囲に入っているのになんらかの症状を持っている場合判断しにくい。

2、東洋医学のみかた
・心と体はひとつであるという考え方(心身一元論)
心が病むとその影響は体に出るし、体が病むと心にもあらわれることもある。
五臓それぞれに特徴的な感情や精神の結びつきがあると考えられている。

・五感を使って診る
人の体は絶えず変化しているので、感覚を重視し五感で感じ取る医学である。
四季の過ごし方、生活習慣、食事に気を付けまずは病気にならないことを考える。

・病邪が入ったら追い出す
病の原因としての邪気は殺すのではなく追い出す。これが体にやさしい治療につながっているのかもしれない。

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